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■デジタル用語辞典:

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■ BISTとは? ■

今回から「プロセッサの初期化」と題して新しい講座を始めま
す。

みなさんがパソコンの電源を入れた瞬間から、WINDOWS等のOS
(オペレーティングシステム)が起動するまでの間にはいろい
ろな事が行われます。何が行われているのか?
今回はそういう講座です。

まず、インテルプロセッサは電源を入れた直後に何を行うので
しょうか?

プロセッサは電源が入った直後、1番初めに自分自身を初期化
します。

そして、プロセッサは自分自身が正常に動けるのか、という事
を自己診断します。
この自己診断の事をBIST(Built In Self Test)といいます。

BIST(ビストと読みます)の結果、自分自身が正常に動作出来る
と判断するとインテルプロセッサは「EAX」という場所に0を
格納します。

「EAX」というのは、インテルプロセッサが内部に持っている
レジスタの名称です。

「レジスタ」って何?

という事になるのですが、今は非常に高速にアクセスできるバ
ッファのような物だと思ってください。
「レジスタ」は、プロセッサを制御するのに非常に密接に関わ
っているものです。
(レジスタについてはまた別の機会に講座を行う事にします。)

BISTの結果、自分自身が正常に動作出来ないと判断すると
「EAX」には0以外の値が入ります。
0以外の値というと、1が入ったり2が入ったり。とにかく未
定義の値です。

このBIST(Built In Self Test)により異常と判断されてしまっ
た場合、プロセッサは正常に動作できないわけですから、WIND
OWS等のOSはもちろん正常に起動しません。
画面が真っ黒のまま動かなくなったりします。
また、画面に"BIST ERROR"と表示されることもあるかもしれま
せん。

いずれにしてもこのBISTの結果、NGと判定される事はよほどの
事がない限りはありえません。
もしあった場合はプロセッサを交換するしか対処方法はないで
しょう。

さて、このBISTにより正常と判断されたプロセッサは次に何を
行うのでしょうか。

続きは次回以降に解説します。



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