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▼Virus
Code REDウィルスとは?
┣ マイクロソフトの説明
┃ とIIS機能

┣ アプリケーションソフ
┃ トは機能の寄集め

┣ 呼出・復帰時に行わ
┃ れる事

┣ 復帰の場所を変え
┃ てみると・・

┣ 感染したCode R
┃ EDは何を行うか

┣ 異常データをサーバ
┃ ーのバッファに格納

┣ プロセッサの保護機
┃ 能

┣ ウィルスの場所を特
┃ 定する

┣ウィルスコードを実
┃ 行する

┣ CodeREDの正体1
┗ CodeREDの正体2

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■デジタル用語辞典:

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■ アプリケーションソフトは機能の寄集め ■

前回はCode REDウィルスについてのマイクロソフトのホーム
ページでの情報説明を紹介し、それを3行にまとめたものの
説明を途中まで行ないました。
今回はその3行の説明の続きを行ないたいと思います。

まずは3行の説明を再度見てみましょう。
−↓無理して3行にまとめてみた−−−−−−−−−−−−
マイクロソフトWINDOWS2000のIIS機能に存在しているバッフ
ァオーバーランのバグをついてCode REDウィルスは活動を開
始します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

この3行の説明の中にも難しい表現が2つ含まれていました。
「IIS機能」と「バッファオーバーランのバグ」でしたね。

「IIS機能」は個人でホームページ等を立てる時に使うサーバ
ー機能の事でした。

次はもう1つの言葉、「バッファオーバーランのバグ」です。

バグというのは、知っている方も多いと思いますが、コンピュ
ータープログラムを作る上での誤りの事です。
ソフトが暴走してしまったり、WINDOWSで青い画面が出てしま
ったりする、という現象の多くはこのバグ(誤り)が原因で起
こります。

では、「バッファオーバーランのバグ」というのは何でしょう?
バッファというのは、アプリケーションソフトが動作する上で、
データを格納しておく場所(メモリ)の事です。
バッファオーバーランというのは、言葉の通り、データを格納
しておく場所にオーバーランが発生する、という意味です。
オーバーランというのは、バッファ(メモリ)のエラーの事だ
と思って下さい。

Code REDウィルスはこのバッファに故意にエラーを発生させて
しまうプログラムです。

バッファに故意にエラーを発生させると何が起こるのでしょう
か?

実はここからがこの講座の核になります。

1つのアプリケーションソフトはいろいろな機能が寄せ集まっ
て出来ています。例えば、絵を表示する機能、音を鳴らす機能、
文字列を表示する機能等。(関数と呼ばれます。)
それぞれの機能を呼び出し/復帰を繰り返す事によって1つの
アプリケーションソフトは動作するのです。

                            
 ┌───────────────────────┐  
 │     アプリケーションソフト(メイン関数)│  
 └─┬───────┬───────┬─────┘  
  呼│↑     呼│↑     呼│↑       
  出││復    出││復    出││復      
   ↓│帰     ↓│帰     ↓│帰      
 ┌──┴─┐ ┌───┴─┐ ┌───┴─┐     
 │絵を表示│ │音を鳴らす│ │文字を表示│     
 │する関数│ │関数   │ │する関数 │     
 └────┘ └─────┘ └─────┘     

本当は上記の様に簡単ではありませんが、説明を分かり易くす
る為にあえてこう書いてあります。
(絵を表示する機能の中にも更に細かく、たくさんの機能があ
り、呼出/復帰はもっと複雑に絡み合っています。)

この、呼出/復帰時にバッファのやりとりを行うのですが、
Code REDウィルスはこのバッファのやりとり時に故意にエラー
を発生させてしまうのです。

次回は呼出/復帰時に何が行われるのか、もっと詳しく解説し
ます。




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